こんにちは、ビックリバーです!
某Youtuberの方の件で、ネット界隈ではいろいろな意味で有名になった日本ハウスHD・・。
そんな日本ハウスHDの設計プラン提案を書いていきたいと思います。
日本ハウスHD 設計士さん
日本ハウスHDは、担当の営業さんがつくと、担当の設計士さんが付きます。
ビックリバー夫婦のついてくれた設計士さんは、若手~中堅くらいの世代の設計士さんでした。
先日の営業さんからのヒアリングと仮測量の図面をもとに、ざっくりですが、プランを作ってくれていました。

設計士さん
東道路、南道路から受ける斜線の制限が厳しいですね・・
と初めの打ち合わせから言われました( ;∀;)
この斜線バリバリの土地をどうプランニングしてくれるか・・といったところがハウスメーカー選定の重要なポイントとなりそうです。
日本ハウスHD 3階建プラン
1階:ビルトイン車庫 + 和室、洗面
2階:LDK
3階:子供部屋2部屋
鳥瞰図がこちら。

外観パースはこちら。

ちょっと圧迫感を感じるのと、色目を落ち着いた外壁色にしてもらうようリクエスト。
ビックリバー夫婦が気になった点を質問してみました。

夫婦
3階ですが、この間取りだと、2部屋は居室と認められますか?

3階の西側の部屋の南側は廊下です。
窓は北側にあるのみです。
建築基準法で認められる居室とは? 採光編
建築基準法で認められる居室とは、条件の大きくは、天井高と採光の確保、換気です。
もう一度先ほどの3階の図面を見てみましょう。

わかりづらいのですが、南側が廊下になっており、窓は北側のみとなっています。
引き違いの窓がついていますが、母屋下がりの天井のため、大きな引き違い窓は望めません。
そのため、このプランでは『採光』面から見ると、採光は北側窓からのみとなります。
では、建築基準法で居室と認められる基準はどうでしょうか。
建築基準法上、
・住宅の居室は、採光のために、窓その他の開口部を設けなければならない(建築基準法28条1項)。
とされています。また、
・採光のための開口部の面積は、居室の床面積の7分の1以上でなければならない。
ともされており、このプランの場合、西側の部屋の大きさが4.2帖となっていますので、
4.2 畳 = 1.97 坪 = 6.51 ㎡
6.51㎡ × 1/7 = 0.93㎡
となり、有効採光面積は0.93㎡となります。
この数字に、窓の設置条件による「採光補正係数」(光の入りやすさを表す数値)をかけて算出し、採光が基準上取れているかの判断をします。
結論を言うと、この窓の大きさ、設計プランでは、西側の部屋は居室と認めれず、
ビックリバー夫婦希望の3LDK以上の条件を満たせないワケです・・。
サービスルームなどの居室外の扱いです・・。
この窓の採光については、SUUMOのサイトにも詳しく記載されていますので、
ご興味のある方はご参考ください。

建築基準法で認められる居室とは? 換気編
採光の窓の他にも、換気という面からでも居室としての条件が設けられています。
その条件は、下記となります。
・換気のための開口部がその部屋の床面積の1/20以上の面積で設けられていること。
とあります。
4.2 畳 = 1.97 坪 = 6.51 ㎡
6.51㎡ × 1/20 = 0.325㎡
これは開放部分としての面積なので、引き違い窓の場合は、その窓の半分の面積となります。
ビックリバー夫婦のプランでは、1365程度の引き違い窓がついているプランニングですので、あとは引き違い窓の高さがどの程度かによってくるかと思われます。
建築基準法で認められる居室とは? 天井高編
建築基準法では、居室と認められるには、採光の他に天井高の条件もあります。
(居室の天井高さ)
第二十一条 居室の天井の高さは、二・一メートル以上でなければならない。
2 前項の天井の高さは、室の床面から測り、一室で天井の高さの異なる部分がある場合においては、その平均の高さによるものとする。
では、日本ハウスHDのプランを見てみましょう。
東方向より横から見た図面です。

3階の屋根のおかげで、南側の窓が取れない、壁になってます・・( ゚Д゚)
天井も一番高いところで3,589ありますが、
建築基準法上、天井の高さが異なる場合は平均してとるとあるように、平均したら、残念ながら2100を下回るそうです・・
これでは、西側の部屋おろか、東側の部屋も天井高が取れず、居室と認められない状況。
今回は初プランニングのため、ここは検討していただくことになりました。
日本ハウスHD 3階の改善策
この南東道路から受ける厳しい斜線の中で、いかに3階をボリュームをとって居室としてプランニングしてもらえるかが最重要ポイントでした。
そのため、3階廊下の部分を工夫してもらい、採光上の二室一室とみなす方法なども含め、天空率の緩和などを用いたり、他社ハウスメーカー(ここでも住友林業を引き合いに出させてもらいました)は3階が居室としてプランニングされていることを伝え、
日本ハウスHDの設計士さんには、再度プランの検討をお願いしました。
見積については、そもそも3階が現状のままでは、スタートラインに立つことができず、
金額感についても説明してもらっても無駄足になってしまうため、まずはプラン優先で作りなおしてもらうことになりました。
DEN、サービスルームの表記について
ビックリバー夫婦にとって、注文住宅で家を建てるからには、
3階の部屋が居室になるか、サービスルームになるかは重要なポイントです。
今後、様々な事情でもし家を手放すことになった場合、
・3LDK
・2LDK+S(サービスルーム)
と表記されるかでは、建物の価値が変わってきます。
また、よく販売プランで、+サービスルームや+DEN(書斎など)と記載があるのを目にされた方も多いと思います。
特に1階にDENやサービスルームとあるものは採光の関係が大きいです。
部屋ではあるものの、この採光や天井高の関係で建築基準法上、居室と認められない部屋のことを指していることが多いのもこういった建築基準法の理由からです。

せっかくの注文住宅だから、できる限りこの基準をクリアにして
居室として認められるようなプランニングにしたいな。
狭小地で、3階建てのプランニングをする場合は、ぜひこの点も考えて、プラン設計をされることをおススメします。



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